少年たちの成長の物語 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第32話
子供はいつか死ぬ。命が絶えるということもあるが、子供としての子供らしさが死ぬ(=大人になる)ということでもある。
鉄華団の少年兵は良く戦った。見てる方まで疲れる戦いだった。
その中で、死ぬことを恐れなかったアストンが、死にたくないと言いながら死んだ。家族ができ、守りたい仲間ができ、その一番の仲間であり家族を守って死んだ。
家族を守れなかったタカキは、そのけじめとして、かつては家族の一員として信じていた元仲間であり元凶の一人を、自分の意思で殺した。その瞬間、タカキは自身の甘さを殺し、子供らしさを殺してしまった。
対照的に、大人も二人死んだ。守るべき仁義を破り契約相手を危険にさらして死んだ大人と、仁義を守って自害した大人だ。子供たちがいずれの大人にもなって欲しくない。
タイムライン上でタカキの死を知た。その後に
アストンの死を見てくる
と言って32話を見始めたのだが、認識が甘かった。そして言い換えなければなるまい。
アストンの命が消え、タカキの子供らしさが死んだ
と。