ニコニコ動画のプレミアム会員を解約した理由
日本は広い。ある意志を持った人が一斉に集まることは非常に難しい。
ニコニコ動画は、それを解決してくれた。全国どこにいても面白い動画を投稿でき、視聴者と対話しながら動画を作ることが出来る、そういう存在だった。
その場を維持するために、広告料だけでサーバー維持費をまかなえるはずもなく、楽しむ側からも多少の出費をするのは仕方のないことだと考えていた。
だが、それは「ニコニコ超会議」の出現によって考えが変わった。気軽に参加できる東京の人ならまだしも、僕のように遠く離れた名古屋近郊から参加するには往復で2万円近くの交通費、約5時間もの移動時間がかかる。3年分のプレミアム会員費になるわけだ。そういう事情もあり、参加を見送ったら後日驚きの記事が流れてきた。
超会議で4億円の赤字
に関するニュースである。僕たち地方の人が全国津々浦々の人たちと様々な感情を共有するために支払っていたプレミアム会員費が、東京の人たちが楽しむための会議費に消えた。ショックだった。
ニコニコ動画側が他の都市で様々なリアルでのイベントをやっていることは認知している。地方の人達をいかに巻き込むかを日々考えていることも知っている。
だが結局は、ニコニコ動画も東京ローカルのサービスに過ぎなかったのだ。そう思い始めた時点で、ニコニコ動画に対する意識は大きく変わっていったのだ。ここに月500円(税抜き)を支払う価値はない、と。
例の"オフパコ"になぞらえるなら、ニコニコ動画(ニコ生)は東京ローカルの出会い系サイトになった、という過激な意見もあながち否定はできないのではないだろうか。
注:筆者の"東京"という単語は東京とその近郊という意味に近いです。