びしょの日記 (vipshota’s diary)

これはショタコン的視点からの雑多な日記帳です。まじめな記事が5割、ふまじめな記事が5割でできています。将来黒歴史になる予定です。

権力に楯突くのがカッコいいと思い上がってるクソ監督が作った、カンヌ映画祭の最高賞を受賞した作品「万引き家族」の感想(ネタバレあり)

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(当ブログ主はショタコンです)

権力に楯突くのがカッコいいと思い上がってるクソ監督が作った、カンヌ映画祭の最高賞を受賞した作品。

作品を見るまではその程度の知識だった。

劇場で見始めて、最初の万引きのシーンから、誰がどうやってこの生活の幕を引くのか、ということが気になって仕方がなかった。元夫を殺した父親役、謎の多き母親役、金づると思いきや実は金をせびるばあさん、体を売る子供役、万引きの手伝いをさせられる子供役、そして虐待から救われ誘拐された女の子。一体誰なのか。

男の子がかわいかった。満足である。

貧困は伝播する。家族の中で誰一人として貧困から抜け出す手段を知らないというのは致命的なバグであり、このバグはよく起こる。万引きはよくないとか、年金詐欺はよくないとか、体を売るのはよくないとか、そういうのはテレビの芸能人コメンテーターにでも言わせておけばよい。この国が抱える問題はそこにはない。

男の子が父親役に襲われなくてよかった。

国民の多くが、この映画で触れられているような、救われない子供達や、集られる老人達がいる状況を直視せず、今は自分は何とかなっているのだから波風立てずにいればいいと思っている。経済成長しないことに起因するひずみにより生まれる、苦しい状況に喘ぐ人たちが増殖していることに、気づかないふりをしている社畜達が沢山いる。

男の子の乳首を拝めてよかった。

現状を変えることにおっくうになってはいけない。確かに今は自分の力不足かもしれないが、変えられる立場になったときに、諦めずに行動するために今、何を出来るのか考えなければならない。めんどくさいことから逃げてはならない。目の前の困難に立ち向かおうとする意思をなくしてはいけない。

男の子の肌ってきれいだよね。

僕たち大人は、次の世代が生きる世界を少しでも良くする責任がある。それは、僕たちが働けなくなったときに尊厳を持って死ぬための保険でもある。死んだときに家族に庭に埋められないためである。だが、現実はこの映画にいるような大人達ばかりなのだ。どれだけお上が綺麗事を言っても、それを信じて実践する国民がいなければ、何も変わらないのだ。

男の子に朝は固くなるか聞きたかった。

とにかく、男の子がかわいかった。この醜悪な生活の幕を引かせたのが、少しだけ成長した男の子だというのがせめてもの救いであり、この世界に残された希望でもある。

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