無線LANと囚人のジレンマ
囚人のジレンマというのは、ゲーム理論による問題提起の一つである。囚人二人が協調すれば二人にとってよりよい結果が得られるが、自分の利益だけ追求すると二人にとって必ずしもよりよい結果が得られないというものである。
囚人同士は相談できないというところがゲームのポイントである。
集合住宅における無線LANでも囚人のジレンマが発生しやすい。互いに協調し合って最小限の出力で最小限のチャンネルしか使わなければ、お互いにとってよりよい結果が得られる(いわゆるパレート最適)。しかし、相手が協調した場合でも、裏切った場合でも、裏切って最大の出力で最大のチャンネル数を使った方が自己の利益は高くなる。その結果、お互いに裏切りという選択をしてしまう(いわゆるナッシュ均衡)。
(この分野の専門家ではないので記述に誤りがあるかもしれない)
ともかく、無線LANの電波の出力はなるべく最小限にしよう、と言う提案である。