びしょの日記 (vipshota’s diary)

これはショタコン的視点からの雑多な日記帳です。まじめな記事が5割、ふまじめな記事が5割でできています。将来黒歴史になる予定です。

長編(1-2)

家族構成は父親、母親、そして17歳の少女が一人。典型的な核家族だ。親族との接触はほぼないようだ。まずは、父親を仕事で送り出した後、買い物に出かける母親に接触することにする。

「こんにちは」

晴天の下、ママチャリを踏み出そうとした母親に声をかけた。

「あら、こんにちは。どちらさんでしょうか。」

やんわりとした口調で返してくる。さも家庭に問題など一切ないかのような口ぶりだ。それに、僕達の容姿がそうさせるのだろう。SFCの隊員は皆子供っぽい格好をしている。年齢で言うと13歳から17歳ぐらい。僕はこの地域の統括を任されているが、外見は15歳といったところだ。

僕達は嘘がつけないので、正直に答える。

「子供管理局の隊員です。最近この辺で行方不明になった子供がいるので調査をしています。」

これは嘘ではない。確かにこの辺、といってもこの県下でだが行方不明の子供がいた。 嘘をつけないというのは重要だ。僕達は探偵ではないし、警察でもない。相手を騙して得た情報は、法的に保護されず一切の価値はない。せいぜい、多少の情報隠蔽を行うのが関の山だ。

「あらそうですの、怖いですわねえ」

そう言いながらも、少し目を伏せた仕草を僕は見逃さない。風が吹く度に髪が揺れ、そのたびにしきりに髪を触るしぐさを見せた。

「こちらの少女に心当たりはありませんか」

もう少し踏み込んでみる。端末のホログラム発生器で表示させたのはこの家の子供と同じぐらいの顔つきの女の子。3年前に行方不明になり我々が成長後を予測し作った3Dモンタージュだ。

「えっっと・・・・・・」

少し言葉に詰まる。一切の情報を見逃さないように相手の目、口、手を観察する。何か手がかりが出てくるはずだ。

「心当たりはありません」

手を口元に動かし、さっきよりも目を伏せてそう答えた。

「そうですか。お手数おかけしました。何か情報がございましたら、地区の管理局までご連絡願います」

そう声をかけ、とりあえずその場を去ることにした。