びしょの日記 (vipshota’s diary)

これはショタコン的視点からの雑多な日記帳です。まじめな記事が5割、ふまじめな記事が5割でできています。将来黒歴史になる予定です。

長編(1-1)

最近気にしている"シグナル"がある。 年齢はまもなく18歳になる少女だ。 この4年前から学校に通っていないという。

ここ数週間の信号を見ても、家から動く気配はない。 最後に外界と接触したのは市の総合病院の内科で軽い鬱症状と診断されたときで、その後母親から学校への連絡を最後に、完全不登校になったようだ。 これが中学2年生の時の話である。

不登校の多くは本人が原因の引きこもりだが、ごく稀に両親による監禁が疑われる。これをシグナルから区別するのは難しい。 学校側も散々接触を試みたが、担任や教頭は玄関の扉を超えることは許されなかった。 そのまま中学校の卒業を迎え、管轄はSFCに引き継がれた次第だ。

しかし、シグナルの異常が閾値を超えない限り、SFCでさえ介入は許されない。 ただし、現場を直接押さえることさえできれば介入できる。 だから、この1ヶ月はこの家の巡回頻度を5割上げた。

僕達の組織の紹介がまだだった。 SFCの仕事は、親の庇護を受けることのできない18歳未満の子供を守ること。 そのために、85年前に制定された法律に基づき、この国では全ての新生児にある特殊なチップを埋め込まれる。 このチップは18歳になるまで機能し、生命の危機が起きた場合に強くシグナルを発する。 SFCの仕事は、このシグナルの中から真に危機に迫る子供を見つけ出し、強制介入し、子供の命を救うことにある。 SFCには、必要に応じ親権を超える権限を付与されており、裁判所の判断を待つことなく子供を保護することができる。 17歳というのは、この庇護下の限界であり、もしここで問題が解決しなかった場合は管轄は全て警察に移ってしまう。 だから、17歳の最後の1ヶ月ははSFCにとって問題を解決に導ける最後のチャンスになるのだ。

ともかくこのままではらちが開かない。介入は無理でも外出する親に接触することは可能だ。まずはそこから内情を探っていくことにする。