チケットの高額転売問題と水の適正価格
チケットの高額転売が問題になっているらしい。高額転売を職業的にしていた人が古物法(古物営業法)違反で逮捕されたらしいが、古物商許可を取れば合法なわけで、何の解決にもなっていなかったりする。
さて、チケットの高額転売についてはよく知らないので、別の適正価格について話をしたい。
海外に行った時の話だ。
空港の制限区域内で買う水、500mlいりで300円とかだったりする。どこに行っても同じ水しかなく、手荷物検査で液体類を全部没収されるから、喉が渇けば300円払って買うしかない。それ以外に選択しがないから、高くても買うし、高くても売れるからその値段なのだ。
ターミナル駅で買う水も高い。だが、少し離れた場所にあるスーパーまで行けばそこそこの価格で買えたりする。寂れた場所だと駅構内でも安くなるし、さらに市民が利用するようなスーパーだともっと安くなる。
価格は自由に決められている。日本のスーパーだと80円、自販機や売店だと120円とかいう小さな幅ではなく、あるところでは60円、あるところでは300円というのが普通なのだ。僕も慣れてくると安いところで買い置きしておくというのを覚えるようになったが、最初の頃は高い300円の水を買わされていた。
一方日本は、駅だろうが空港だろうが、どこもかしこも120円で買えたりする。山の上とかでないかぎりほぼ同じ価格だ。僕たち日本人はそれが当たり前だと思っているけれど、世界的に見れば稀らしい。つまり、日本人は普段から経済とは何かとか需要と供給とは何かとかを考えない環境で生きているのではないだろうか。
社会全体のコストを考えて、どこでも同じ価格がいいのか、場所によって価格に幅が出るほうがいいのかよく分からないのだけれど、僕が行った国のように色んな価格があるのも悪くはないな、と思うのである。