シン・ゴジラが(個人的に)面白くなかった話2
ネタバレあるよ
どう考えてもこの記事だけでは消化不良だったので、2を書いてみる。触発されたのはこの作家さんと炎上させた無名の人たち。
シン・ゴジラを楽しむ要素は幾つか用意されている。
一つは先の記事で指摘したとおりの地理的な話。自分の知っているところが舞台になるというだけで、親近感を覚え、面白いと錯覚できる。
二つは擬似サイエンスである。SF好きな人にとって、そこそこ考察されたサイエンスっぽい何かは、見るだけで楽しめる。科学者による一般向け講演(嘘はないけど真も新もない)を面白く思う層だと言ってもいい。
だが、これらは一つの側面にすぎない。
恋愛要素のないシン・ゴジラで最も楽しめるのは、政府の混乱や政治的な駆け引き等の非日常の描画と、普段オタクと言われ虐げられている人達が活躍するという快感なのだろう。
しかし、よく考えて欲しい。これらの非日常が日常の人たちが見たらどう思うか。オタクと言われても重宝されている人達にとってみればどう映るか。
「小奇麗にまとめられたブランドもののご飯」
になるわけだ。俺の日常を一般人が楽しめるようにうまく編集したねって。
特に、非日常をある程度知ってる人たち、それが取材であっても伝聞であっても、僕の場合は政治的な駆け引きで闇に葬られた側なのだが、そういう場合は映画と言う形で表現されても全く楽しめないのだ。ひとえに、僕がこの映画という非日常を上からも下からも見れていないからなのだが。
争いは、同じレベルの者同士でしか発生しない!!とは (アラソイハオナジレベルノモノドウシデシカハッセイシナイとは) [単語記事] - ニコニコ大百科
このリンクを置いて2を終えたい。